第38回一般社団法人 日本顎関節学会総会・学術大会

ハンズオンセミナー

ハンズオンセミナーの受講を希望される方は、事前登録の際にお申込みください。

■コース受講料:3,000円

■参加定員:定員24名

■開催セッション

ハンズオンセミナー1:7月12日(土)11時~12時30分
ハンズオンセミナー2:7月12日(土)15時40分~17時10分

ウェアラブル筋電計による睡眠時歯科筋電図検査

座長:
山口泰彦(北海道大学名誉教授)
インストラクター:
岡田和樹(卸町歯科医院)
後藤田章人(北海道大学病院高次口腔医療センター顎関節治療部門)
三上紗季(北海道大学病院口腔総合治療部)
斎藤未來(北海道大学大学院歯学研究院冠橋義歯・インプラント再生補綴学教室)
吉田一央(日本大学松戸歯学部クラウンブリッジ補綴学講座)
セッションのねらい:
ウェアラブル筋電計(ジーシー,以下W-EMG)を用いた睡眠時ブラキシズム(SB)に対する筋電図検査が2020年に“睡眠時歯科筋電図検査”として保険収載され,一般的な日常臨床において客観的,定量的な検査結果に基づいたSBの診断・評価を行うことが可能となった。W-EMG装置の着脱や操作は,患者自身が自宅で簡単に行うことができ,専用ソフトにより記録した波形の形態的特徴を観察し,その患者の睡眠時筋活動の傾向を可視化できる。さらに,波形数も自動カウントでき,SBの多寡の評価を簡便に行うことができる。非常に簡便なシステムではあるが,より有効に検査結果を活用するためには,操作手順の要点,SBの波形の種類や特徴,カウントされた波形数の解釈について十分に理解しておくことが重要である。セミナーでは,参加者の方に実際に装置を操作し,解析作業を経験していただきながら,W-EMG装置の使用法,測定された筋電図波形の観察法,波形の定量的解析結果の評価法などを解説する。なお,本セミナーは本学会の賛助会員である株式会社ジーシーの協力を得て,本学術大会の主催で実施される。
協力:
(株)ジージー

ハンズオンセミナー3:7月13日(日)10時30分~12時
咀嚼筋および顎関節の触診法

座長:
島田明子(大阪歯科大学医療保健学部口腔保健学科)
インストラクター:
原 節宏(日本歯科大学附属病院顎関節症診療センター)
築山能大(九州大学大学院歯学研究院歯科医学教育学分野)
飯田 崇(日本大学松戸歯学部クラウンブリッジ補綴学講座)
佐藤 仁(昭和医科大学歯学部口腔外科学講座顎顔面口腔外科学部門)
島田明子(大阪歯科大学医療保健学部口腔保健学科)
セッションのねらい:
本ハンズオンセミナーでは,国際的に標準化された顎関節症の診断基準であるDiagnostic Criteria for Temporomandibular Disorders(DC/TMD)の診査項目に含まれる咀嚼筋および顎関節の触診方法が学べます。DC/TMD では,咀嚼筋および顎関節における触診部位や圧力,加圧時間など診断に必要な手技とコマンドがそれぞれ明確に規定されており,痛みの再現や診断のためのスキルが必要とされます。咀嚼筋および顎関節の疼痛を適切に評価し,患者が日常的に経験する痛みを再現することが重要です。また,筋の触診は歯痛の鑑別診断にも役立ちます。本セミナーは,DC/TMD の公式認定センターの講師陣の指導により,咀嚼筋および顎関節の触診を適切に行うための具体的な方法を習得することを目的とします。

ハンズオンセミナー4:7月13日(日)14時~16時
顎関節上関節腔の穿刺と洗浄療法 ※定員となりましたので、受付終了しました。

座長:
大井一浩(金沢大学大学院医薬保健学総合研究科外科系医学領域顎顔面口腔外科学分野)
インストラクター:
伊藤 耕(埼玉医科大学医学部歯科・口腔外科)
佐藤 毅(九州歯科大学歯学部口腔保健学科歯科衛生士育成ユニット)
岡本俊宏(東京女子医科大学医学部歯科口腔外科学講座)
安部貴大(自治医科大学医学部総合医学第2 講座(歯科口腔外科))
野上晋之介(東北大学大学院歯学研究科・歯学部顎顔面口腔再建外科学分野)
セッションのねらい:
顎関節上関節腔の穿刺とそれに伴う治療法であるパンピングマニピュレーションおよび顎関節上関節腔洗浄療法は,顎関節症の専門治療における外科的療法の第一選択となる術式とされています。これらの術式の習得には,その効果発現のメカニズムや臨床的意義を含めて,安全な手技や周術期管理への理解が求められます。また,これらの術式の第一歩である顎関節上関節腔の穿刺は,成書に標準的な術式が示されているものの,実臨床においては,個々の患者の解剖学的構造や病態の違いなど,症例に応じた対応が必要です。そこで本ハンズオンセミナーでは,顎関節上関節腔の穿刺と洗浄療法の器具の準備,術野の確保から一連の術式について,経験豊富なインストラクターと気軽に対話(質疑応答)しながら,実際に使用する器材を用いて相互実習形式で実践レベルの手技を習得することを目指します。